火曜日, 4月 26, 2005

ブレンド豆オンライン販売開始!

ホームページ開設以来、お客様から、豆のオンライン販売をご要望されるメールが数多く寄せられてきました。しかし、販売経路や価格、発送手段、送料、とくにフォーマットなどの準備に時間がかかってしまい、今日のこの日まで随分と遅れてしまいました。皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、ここにお詫び申し上げます。

この度ショップスという、オンラインモールのベースを借りることによって、まずは看板のブレンド豆の販売を開始致しました。当店のホームページからの直接の販売も当初は計画致しましたが、発注通知や送金などの面で、より高い利便性と確実性を求めた結果、このようなスタイルを取ることに決定致しました。発注用の登録など、お客様には、少々お手を煩わせる点ございますが、何卒ご容赦下さいませ。

ここに、今回オンライン販売開始にあたって、最終的な後押しとなったメールを紹介させて頂きます。

「貴社の栄のお店(コーワビルの近辺)雰囲気も良く、コクのうまさが
GOODなコーヒーが気に入り名古屋に出た時は良く寄ります。
1回店舗で豆を購入しました。
NETで何故販売しないのですか?私は瀬戸在住のため、気軽に買いに出
られません。何とかして欲しいのですが? 」

お客様の誰しもが、当店に簡単にアクセスできるわけではありません。上に紹介させて頂いたお客様のように、「気軽」に豆を手に入れることの難しい方はたくさんいらっしゃいます。そのためにも、当店では、早急にオンライン販売を立ち上げる必要があると判断致しました。

店舗での持ち帰り用の豆と、同品質、同価格、そして同誠意でもって、このオンラインにおいても販売させて頂きます。新鮮な生豆、焙煎したての豆を、店舗と同価格にて、遠方の方、また始めて豆を購入される方にも、気軽に味わって頂く事を私どもは願います。

送料についてですが、当店にて袋詰めしたものを、通常の宅急便にて着払いにて発送させて頂きます。

皆様のご要望によって、今後もオンライン販売のあり方、形式も少しずつ少しずつ改変、改善を重ねていきたいと考えておりますので、どうぞ、よろしくお願い致します。

水曜日, 4月 13, 2005

小さき手 つないで選ぶ コーヒー豆

小さき手 つないで選ぶ コーヒー豆

粋だね 西原珈琲店俳句大会より

一種の緊張感が、甘酸っぱい旋律に乗って寄せてきます。数ある種類の中からどの珈琲豆を選ぶべきか、小さな緊張が、小さな手と手を通して伝わってきます。

珈琲の良さや、喫茶店の良さは、こうやって人と人との物語を通して生まれてくるんだな、とあらためて思わされる俳句です。

詠み手は田山地小記様。

月曜日, 4月 11, 2005

金柑のタルト~栄店より

金柑のタルト~栄店より


一口食べてあなたは

「すっぱい」と思うでしょう。

しかし、その酸味が弾けて

口の中に広がるのは

爽やかな甘さ

ということをあなたはすぐに知るでしょう。


酸味に決して消されない

金柑本来の持つ爽やかな甘みの

確かさが

協奏曲のようなテンポで

あなたを楽しませるでしょう。


酸味弾けて甘み広がる

金柑のタルト

「すっぱい」に消されない、

金柑の爽やかな甘みの

確かさ。

日曜日, 4月 10, 2005

Ten Views-Juan Manuel Castro Prieto

Ten Views-Juan Manuel Castro Prieto


"Julia Chambi. Cuzco", 1994

Juan Manuel Castro Prieto(ファン・マヌエル・カストロ・プリエト、1958年、マドリード生まれ)

彼の写真の完成度の高さは、神がかり的でもあり、そして美の純度もまた最高度と言える。内奥に潜む景色と人への造形美を究極にまで具現した写真がJuan Manuel Castro Prietoの写真である。

上の写真を見てほしい。バランスの取れた左右の壁、前面に拡がる道、奥に真っ白に放射する光、そして上を眺め佇む少年、構図を形成する素材たちが、一糸乱れず、整然として並んでいる。それは、「予定調和的」と表現できるのかもしれないが、しかし、美しい。


"Extranos”,2004
この写真もまた、配置、構図、モノクロームの色使いと、文句の付け所のない世界を構築している。コンポジション(Composition)(構成)という言葉があるが、つまり、人間が創造できる美を究極にまで実現させた形が彼の写真にはある。しかし、微妙なブレを残すあたり、この写真の白馬の茫とした姿に、写真家の柔らかさや、クールになりきれない思い、いわゆる「人間味」のようなものを見出してしまうのだ。それがまた、いい。



"El Popular. Iquitos", 1999
床屋のベンチで背筋よく座り、高く摘まんで新聞を読む男、どこか抜けた感じがするのだが、鏡、椅子、男といった構成がきっちりしているから、抜けた男の姿が、何か意味合いがあるような気がして、それがまた可笑しい。



"Carretera del Utcumbamba", 1997
ふと、藤原新也氏の写真を思い浮かべてしまうような幻想的、かつ夢想的な写真だ。この道は彼岸への道か此岸への道か。現実と夢の狭間を疾走している。藤原新也氏といえば、以前何かのトークショーで「最近『コンポジション』というやり方があるが、私はそうことはしない。」という語り口で、即物性や偶発性を重要視する旨の発言をされていた。「偶然と構成」、これらは芸術家を悩ます大きな命題のようだ。

Juan Manuel Castro Prietoの写真もまた、東京都写真美術館にて4月24日(日)まで展示中です。

以下に彼の公式ページからのバイオグラフィーの翻訳を載せます。

Juan Manuel Castro Prieto

マドリードに生まれる。Alcala de Henares 大学で経済を学ぶが、若い頃から、写真の現像関係の仕事に就き, Cristina Garcia Rodero Chema Mados Albrtyo Garlicia Alixの作品を託されていた。

一方でCastro Prieto 自身も作品もスペイン各地で開かれた写真のコンペに出展し、1986年にはグラナダ(Diputaci?n Provincial)で、また1992年にはヴァレンシア(Premio Hoffman)で表彰されている。

これらの経験を踏まえて彼は写真に関した講座をいくつか教えてきた。また今までにスペイン各地やペルーで個人展を開いたほか、スペイン、アメリカ、東京やパリを中心に各地で共同写真展に参加している。

彼の作品はColecci?n Posada dl Potro,Colecci?n Cuallad?, Reus のInstituto Municipal de Arte Contemporaneo などのコレクションに加えられたほか、個人のコレクターたちにも親しまれている。

Castro Prieto はこれまでに

El Nacimiento de Un Barco(1993-1994年、船の誕生)

El Rio Tajo(1997年、タホ川)

Suburbia, tierra de nadie(1986年より、郊外:誰のものでもない土地)

などのプロジェクトを請け負い、また

Fot?grafos madrile?os. Colecci?n Cajamadrid (1998年、マドリードの写真家達)

 El Per? de Mario Vargas Llosa(1995年 ペルー)

 Fotograf?a Espa?ola: Un paseo por los 90 (1995年、90年代のスペイン写真)、

"el nacimiento de un barco"  Astilleros Espa?oles (1994年、船の誕生)、

Latinoam?rica, Miradas al interior "(1992年 ラテンアメリカの内側) 

"Open Spain-Espa?a Abierta " (1991年、開かれたスペイン) 

などの出版に関わってきた。 現在は自身のプロジェクト

" Per?, Viaje al sol " (ペルー、南への旅) 

に着手している。 

*()内の題は全て仮の訳である


彼のポートフォリオは次の出版物に載せられている。
1997- Revista Matador. Volumen C
1998- Revista Foto. Mayo
1994- Diorama
1993- Revista Visual
1992- Revista Nueva Imagen. Pamplona
1991- La Fotograf?a
1985- Aqu? Imagen


アトリエの住所:
Juan Manuel Castro Prieto
C/ Concepci?n Arenal n? 3- 1? Dcha.
28004- Madrid
Tlf. 91 5221605

*訳 寺井暁子

金曜日, 4月 08, 2005

Ten Views-スペイン現代写真家10人展

Ten Views-スペイン現代写真家10人展


Juan Manuel Castro Prieto

過去25年の民主社会において、スペインが遂げた変貌をテーマにした写真展です。クリスティーナ・ガルシア・ロデロ(Cristina Garcia Rodero)など、ドキュメンタリー写真で知られる10人のスペイン人写真家の作品が展示されています。

彼らのファインダーを通して、今日のスペイン、スペインの街角、人々の生活や習慣、祭りと儀式、ライフスタイルの変化や、過去数十年間の経済や社会の発展と変遷などを収めた作品が集結しています。

創造性や専門知識のレベルの高い写真家たちによる、スペインが経験した20世紀から21世紀への移り変わりの瞬間を一枚一枚に焼き付けた写真が見られます。



私が、特に興味を持ったのは、
Jose Manuel Navia(ホセ・マヌエル・ナビア、1957年マドリード生まれ)です。


barcelona. quartier de carmero, 1995. Jos? Manuel Navia

彼の写真の全てに現れている特徴は、くっきりと映える色彩の濃淡さ、そして、激しい色彩を撥ね付けるような、奥行きです。それらが、巧妙かつ自然な形で共存し、見るものに強烈な色彩イメージを与え、どこまでも続く余韻と物語へ誘います。


morocco,casablanca. suburbs of rapid growth. Jose Manuel Navia

その色を見ていると、ふとインドの写真家Raghu-Rai(ラグーライ、ジャン生まれ)を、そしてその奥行きと物語にWim Wenders(ヴィムヴェンダース、ベルリン生まれ)を彷彿とさせます。


mozambique. 2000. Jose Manuel Navia

圧倒的な技術性に裏打ちされた色彩と奥行きの表現、しかし良く見れば、どの写真にも対象への深い興味と想い入れが滲み出ていることに気づかずにいられません。


morocco, high atlas mountains, dades valley. road to tidrhest. Jose Manuel Navia

東京、恵比寿にある東京都写真美術館にて4月24日(日)まで開催中です。また、今写真展の主催者である、スペインパビリオンのMarta Cesteros(マルタ・セステロ)女史との協力により、現在、当グループ各店舗におけるポスターの掲示とチラシ配布、また当ウェブサイトでの紹介を行っております。


navia morocco,casablanca. suburbs of rapid growth. Jose Manuel Navia
殺伐とした風景に、古びた車に手をかけて頼りなさげに立つ男の背中は、物悲しい。しかし、遠く空を染める夕陽の薄紅が、風景と男と車を、優しく包み込んでいる。旅の情感をありありと滲む一枚だ。


navia morocco, tangier. medina (old city). Jose Manuel Navia
青の濃淡だけで、深い味わいが表現されている。一日を終えた人々と、暮れた空、青の静謐な色合いの中に、生活感が溢れ出ている。心が自然と和んでくる。


visum Jose Manuel Navia
くっきりと映える色彩の輪郭が、眼前の景色と拡がる夜空に強烈な存在感を植えつけている。緻密な技術によるものだが、抜群のセンスと的確な描写が、一種宗教的な境地へと至らせている。

木曜日, 4月 07, 2005

白器の彩 浮かびし雲に 沈む夕焼け

白器の彩 浮かびし雲に 沈む夕焼け

?粋だね西原珈俳店俳句大会より

白磁の表を目一杯に彩る、色鮮やかな模様、それは、
まるで垂れ込める雲々を赤く染める夕焼けのよう。

沈み行く夕陽を目に浮かべながら、熱い珈琲を飲む
姿は、まさしく悠然としたものですね。

多種多様の白磁模様に、このように様々な景色を重
ね合わせる楽しみもまた、贅沢な時間ですね。

詠み手は香緒里様。

白磁

日曜日, 4月 03, 2005

ブルマンとキリマンジャロにコロンビア

ブルマンとキリマンジャロにコロンビア
             
一見すれば、語感だけの勢い俳句にも見える。だが、ブルマン、キリマンジャロ、コロンビアと、珈琲専門店でたくさんの種類の珈琲豆に囲まれる幸せと、どれにしようかという迷いの楽しさが、気持ちの良いカタカナ語感に乗ってありありと表れている。おもしろくて、とても上手な作品。詠み手は鈴木訓夫氏。

突然ですが、昨年開催された『粋だね 西原珈俳店俳句大会』大賞には漏れども、皆様から秀逸な作品が数多く寄せられました。それらの俳句をこのまま埋もらすのは忍びないため、この自家製ブログにて、簡単な管理人の解説と共に紹介させて頂きます。お楽しみください。

また、継続して、皆様からの「珈琲、紅茶、喫茶店」をテーマとした俳句を募集いたします。このブログにて紹介させて頂こうと思います。「にしはらバン」メールへどうぞ、もちろんこちらのブログのコメントバックでも構いません。

粋だね 西原珈俳店俳句大会

桜の鎌倉山チーズ

桜の鎌倉山チーズ

?本山、栄、伏見より


若桜
散りゆく甘さ
かみしめて


甘い刹那に
あなたは耐えられますか


桜のリキュールに塩抜きした桜が
ほんのりと漂うチーズ本来の甘みを
きゅっとひきしめます。


そして
何事もなかったかのような
淡い喉越し


けれど
底なしの味わいがそこにはある


桜の鎌倉山チーズ


「空白の」余韻が誘う
無限の甘み
横たわる花がそのあかし




桜の鎌倉山チーズケーキ1
桜の鎌倉山チーズケーキ2