サンディエゴから
当西原珈琲blog管理人は、10月よりアメリカカリフォルニア州最南端サンディエゴに在住しております。当店のホームページ、ブログは、インターネット、メール、電話によって継続して運営、更新しております。どうぞ、今後も当サイト、また西原珈琲店、並びに、cafe Kahve hane、D.HAMMETTをよろしくお願い致します。
さて、サンディエゴでもコーヒーは大変人気で、スターバックスなどの大手チェーンはもちろんのこと、他独立系コーヒーショップスも多数存在しています。コーヒーの味は全くピンからキリで、アメリカらしいと言えます。ケーキに関してはどれも甘すぎるという難点があり、まだ満足できるケーキには出会ってません。今後、これらの情報はこのブログでも紹介していきたいと思っております。
こちらでは、フリーマガジン、フリーペーパー(新聞)が非常に発展しており、しかも、それらは日本にありがちな広告だらけの内容の薄いものではなく、しっかりと濃い内容、情報の詰まったものがほとんどです。管理人の私も、ちょくちょく気に入ったものを手に取るのですが、その中でも、とても気にっている月間フリーペーパーがあります。それは、
『ESPRESSO』
というもの、サブタイトルは「カフェ社会のために独立系新聞」で、一般的なニュースから、業界ニュース、また、コーヒーに関するコラムで構成されており、なかなかおもしろい内容の新聞で、愛読しています。広告のほとんどは地元の独立系コーヒーショップのもので、それがまた、微笑ましくて良いです。
さて、今回は11月号に載っていた、「サステナブルコーヒー:木のために良い事、カップのために良い事」という題の、興味深いコラムを直訳で皆様にご紹介したいと思います。皆様も「サステナブルコーヒー」という言葉は一度は耳にしたことがあるかもしれません。なんとなく聞いたことがあるけど、実際はよくわからない、そんな方には、このコラムはサステナブルコーヒーのポイントよくまとめられていると思いますので、都合の良いコラムだと思います。
では、皆様良いお年を。来年もどうぞよろしくお願い致します。
『サステナブルコーヒー:木のために良い事、カップのために良い事』
by Trena Kleist
ウエウエテナンゴ、ガテマラ
コーヒー農家のエルマ・ニルマ・マルチネス(Elma Nirma Martinez)は、コーヒー農業がいかにして、アンサステナブルなビジネスから、農家、彼女のコミュニティ、そして環境にとって、長期に渡ってサステナブルなビジネスへと移行できるかの一例だ。それは同時に私達、おいしいコーヒーを味わい楽しむ者達のために、より高いクオリティの生産物を方法でもある。
* サステナブル・・・長期に渡って継続可能な、安定的な。
以前のコラムで私は、エルマの生きる環境について書いた。ガテマラのウエウエテナンゴ地区にて、彼女の他の農家達が、低価格と貧しいクオリティによって、破産へと追い込まれつつある中、エルマは高いリスクを背負いながらも、サステナブルな農業の移行へと投資した。
1993年、マルチネスは、サンペドロネクタ(San Pedro Necta)にある彼女の9エーカーのために、有機栽培認証を目指して働き始めた。当初、それは大変な仕事であった。生産量は、科学肥料と殺虫剤を使用しないため、減少した。
しかし、3年の内に、エルマの農園は以前より、いっそう生産量を増した。彼女は自然に根ざした害虫管理メソッドの使い方を学んだ。彼女は、農園における病気を減少させ、また周辺の野生生物の生息地を向上させるシェードツリーにさらなる関心を向けた。彼女はまた、いかに適切な剪定が低木を強くするかを学んだ。彼女は土壌管理への取り組みを続け、土地の肥沃姓を促進させ、また土地の侵食を食い止め、さらには水害を抑制した。
エルマと『ASASAPNE』という彼女の主催する協同組合のメンバー達は、組合に対してミニマムプライスを保証し、小農家が生産量をコントロールするのを奨励する管理システムである、フェアトレードに認証された。
一方で、いまだに従来の方法で農業を運営する、エルマの近隣農家は、世界的なコーヒーマーケットがこの100年の内で最低水準へと滑り落ちるとともに、破産へと追いやられつつあった。
彼女は毎年、認証のコストを払わなければならないのだが、それは化学肥料の節約、また彼女のコーヒー豆の高値、そして固定客へのダイレクトマーケットなどによって相殺される。より高く、安全な収入によって、彼女は、自分の子供達を学校に通わせ、20人の地元の人間を彼女の農園で雇っている。
「(サステナブル生産に取り組んでいる)私達にとって、それは生活レベルを向上させる助けになっています。」と有機栽培組合『ASASAPNE』の代表であるエルマは言う。「この方法を成長させない他の家族は貧しいくらしをしています。」
サステナブルコーヒーを成長させるエルマと、彼女と共に働く者たちの仕事はまた、私達、消費者にためにも、コーヒーを結果的により高いクオリティへと成長させてきた。『ASASAPNE』のコーヒーは2002?3年期、ある国際テイストコンクールにて三位以内に入賞した。
そして、その品質が支持を集め、スターバックスコーヒーがオークションにて、パウンド2.20ドルで落札した。エルマの近隣農家が50セントを稼いでいる時のことである。
コーヒーがエルマの取り組む栽培方法で成長する時、それはサステナブル、つまり継続的、安定的な産物となる。それこそが、サステナブルコーヒーが第三世界の農業と先進国のビジネスにとって、新千年紀、最先端のモデルを提供する理由である。
世界銀行の調査者であるクリスティーナ・ソービー(Kristina Soby)は、サステナブルな農業の実施が、第三世界における農業の貧困を減少させる取り組みの中核になると位置付けている。なぜならそれらは、長期に渡る生産性と供給源の保護を奨励するからである。ウェブサイトにおける世界銀行の声明はこう言う。「サステナブルな農業システムは、ほとんどの世界において、農業の発展のために、きわめて重要な土台となる。」
アメリカにおいて、1982年にロスアンジェルスとポートランドに最初の船積荷が到着後、少人数のコーヒー愛好家がオーガニックコーヒーを飲み始めた。1998年には、人々は、小農家の協同組合に対して最低限のまともな支払いを保証する商標である、フェアトレードの過程を通して、コーヒー農家の社会的、経済的な状況について学び始めた。
消費者がこのような、生産者に生きるに値する稼ぎをもたらす、合成化学肥料を使わずに育てられたサステナブルコーヒーの成長を支えるにつれ、マーケットもまた、成長した。
経済的な有利性のために、コーヒー栽培者達は、ますます、サステナブルな生産システムに取り組んでいる。誰もその正確な数字を測ったわけではないのだが、私自身の見積もりでは、六つのメジャーなサステナブルコーヒー認証機関によって認証されたコーヒー栽培者の数を根拠にして、世界中に少なくとも100万のコーヒー農家、見積もりの枠外では2500万の、が今、何らかの形でサステナブルな栽培、あるいは支払いシステムに関わっていると言って間違いないだろう。
アメリカ法人の例を引く。
2003年、ダンキンドーナツ(以下、DD)は、公平に取引されたコーヒーによって、持ち帰りエスプレッソラインを北東エリアにて開始した。ところで、DDはカップコーヒーの国内最大の小売販路をでもある。在来型のコーヒー業者である、クラフトフーズとプロクター・ギャンブルもまた、サステナビリティ認証による小規模なコーヒーラインを登場させた。
1990年代後期に、社会正義活動家によって酷評されて以来、スターバックスは小規模のオーガニック、フェアトレードのコーヒーを扱ってきた。しかし、2004年の9月には、この小売の巨人は、自社取り扱いコーヒーの二分の一の量をサステナブルな栽培を実施する農家から購入すると公約した。そのゴールは、2007年までに、年間2億2500万パウンドである。
以上、『ESPRESSO』 VOL.13, NO.10, NOVEMBER, 2005より抜粋。
